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国民代表
議会議員は特定の選挙区・身分・利益の代表ではなく、全国民の代表として行動すべきであるという考えのこと。日本国憲法第43条では「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する」とある。
政教分離
国家と宗教は別々で国家の宗教的中立を示している。日本国憲法第20条1項では信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならないとある。
社会契約
国家は人々の契約の元にあるという市民の同意に求める理論。労働組合が労働条件の改善要求をしない見返りとして、政府が労働者の生活改善に努めるような社会・経済政策の実施を約束する政府と労働組合間の協定。
ナショナリズム
国家主義・民族主義・国民主義などと訳され、人が政治団体・特に国家への帰属意識を感じて、帰属しようと志向する感情または人が帰属する対象として他のものより国家を優先させるイデオロギーや運動のこと。
法の支配
国の統治が議会の制定した法律に基づいて行わなければいけないという原理。また、国家すべての人が裁判所の適用する法以外のものには支配されないとする思想。対義は君主や皇帝による絶対支配。
国民国家に対する定義と内在する問題点
国民国家は所属する国民がベクトルを同じ方向を向く構成員として統合することによって成り立つ国家を意味する。近代以降に民主主義が広まり国民主体の政治が普及した際にこの考えが生まれた。問題点としてこの国民国家は、国民の意思を反映させる制度であるが、経済が良くなるための政策や医療制度の改革など民に支持されるため、私利私欲を満たすための政治家が支持されるようになっている傾向がある。
権力分立
三権分立とも言い立法・行政・司法の3部門を定めて、それぞれ独立の機関である議会・政府・裁判所に決定権を持たせて、権力の一極集中を防ぐという考えである。日本においてはアメリカ型の明確な権力分立とイギリス型の立法権と行政権が合わさった議員内閣制の下で国会が最高機関である考えのハイブリッド型の体系となっている。モンテスキューが『法の精神』(1748)にて初めて説いたものが今日の近代国家の国の機関の主流である。
有権者による指導者選択の観点からの民主政治維持上の『知る権利』の重要性
日本国憲法21条では『表現の自由』を保障している。この表現の自由は人間の根本的自由の中心の1つであり、国民主権の下に民主主義を掲げている。また、表現の自由は政府による隠ぺいや改ざんなどで政治に対する意見が誤って国民に伝わることを防ぐため『知る権利』を含んでおり、政府から独立されたマスコミにより国民に伝えられなければならない。
わが国の民主主義の課題
日本の民主主義の課題として考えられるものを2つ挙げる。まず、日本の衆議院選挙の投票率が低く、政治に無関心な層があること。次に、女性の国会議員が少ないことが挙げられる。1つ目の衆議院議員は任期が4年と短く、参議院に比べ優越的権限を持つより民意を反映しやすい特徴を持つ。その衆議院選挙ですら平成29年全体の投票率で、53.68%と選挙権を持つ国民の半分しか投票を行っていない1)。これは政治に対する無関心を示していると言える。誰が国会議員になっても日本の政治、経済は大きく変化しないだろう。自分の1票を投じても国はどうせ変わらないと言った考えである。世界を見てみるとベトナム、シンガポール、オーストラリアといった国々で軒並み90%を超えている。例えばベトナムはこの背景に、地域の投票率が地区の「成果」とみなされることがあるという。地区選挙管理委員会の人たちは投票率を限りなく100%に近づけるため、投票に来ていない人を家まで呼びに行き、代理投票をも促す。法律では有権者本人が投票をするべきだが、実際には家族などによる代理も存在する。また、投票に行かない人はシンガポールでは選挙権の剥奪。オーストラリアでは1600円ほどの罰金がある2)。このような理由から高い投票率を実現している国も存在する。
2つ目の女性の国会議員が男性に比べて少ない。少ないことが意味していることは女性特有の出産・子育て問題などの民意が通り辛い状況になっている。出産後に受け入れてもらえる保育園がなく社会復帰がしづらい。このような問題を解決していくには女性の声を大きくする必要がある。しかし、日本の2019年の女性議員の割合は13.8%である。世界を見るとアメリカで23.8%、多いところではルワンダ55.7%やキューバ53.2%といった女性のほうが高い割合の国も存在する3)。解決策としてフランスではパリテ法という男女の国会議員立候補を同数とすることを法律で定めている。その結果、2018年では40%近い女性比率を生み出している4)。
参考文献
- 総務省webサイト https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/
- ベトナムの選挙制度 https://life.viet-jo.com/howto/basic/357
- Global Notehttps://www.globalnote.jp/post-3877.html
- com https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00409/
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